用水Irrigation

塩田揚水 しおだようすい

塩田地域が、年間降水量がおよそ900mmという寡雨地域であり、安定した用水確保のため、千曲川からの用水施設として、昭和53年度より「県営かんがい排水事業」で整備しました。上田農水頭工で取水し、六ヶ村堰を通り、小島の幹線揚水機場(吸水槽)から山王山(吐水槽)までポンプアップし、「県営畑地帯総合土地改良事業(平成元年度~17年度)」の一部のエリア等に配水しています。これと併せ、22箇所のため池に補給水が供給できます。

幹線揚水機場

六ヵ村堰を流下して来た農業用水の内、塩田補給水として分水したQ=0.686㎥/sを上田市大字本郷に建設した吸水槽に貯水し、ポンプアップに備えます。

吸水槽 貯水量 V=2,400㎥/s (長)40m×(幅)25m×(高)3m

ポンプ室及び制御室で、ポンプの運転を行います。自走制御盤では、揚水量・山王山の吐水槽水位・幹線管水路から分水される4箇所のため池への分水操作等が可能で、干ばつ時には24時間体制で監視ができるようになっています。
幹線揚水機場内ポンプ室には、出力550kw、φ350mmの横軸両吸込渦巻ポンプが2基設置されていて、吸水槽に貯水した塩田補給水を山王山の吐水槽へ圧送します。

揚水量 Q=17.42㎥/min
揚程 H=128m
幹線揚水機場と吸水槽

山王山の吐水槽

幹線揚水機場から圧送された塩田補給水は、吐水槽へ一時貯水し18箇所のため池へ送水されます。

吐水槽 貯水量 V=2400㎥ (長)35m×(幅)23m×(高)3.6m
吐水層北側に建設された、2号揚水機場(上田市古安曽)

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